声なき声に、耳を澄まし、自然に帰る
人よ。なぜ、人の世は、かくも乱れ、不和が絶えぬのか。
その答えを、天と地、そして、そこに生きる万物に問うてみるがよし。
見よ。 太陽と月は、互いを邪魔することなく、昼と夜を分かち合う。
季節は、ただ黙して巡り、その時々の恵みを、等しく与えん。
草木や獣は、己が分をわきまえ、神の定めたる理の中で、ただ、その命を全うせん。
そこに、争いも、嫉みも、偽りもなし。 自然の世界は、誰かが指図せずとも、それ自体が、完璧なる調和そのものなり。
なれど、人だけが、その大いなる調和の輪から、己を切り離し、己の賢しらを頼みとし、自然を支配できると思い上がり、その、傲れる心こそが、全ての不調和の、根源なり。
世界との調和を願うならば、まずは自然に帰れよ。 自然を感じ、地球のその声なき声に、耳を澄ませ。
風の音、水の流れ、木々のざわめき。その、大いなる調べに、己が魂の音を、そっと重ねてみるがよからん。
己もまた、この大いなる自然の一部であると、魂で思い出す時、人は、自らが為すべきことを、おのずと悟るであろう。


