真の豊かさと、循環の理
この世に存在するすべての物、金、そして地位。
宇宙の理において、己のものとして永遠に所有できるものなど、何一つ存在せぬ。
すべてを己の力で得たものとし、囲い込み、握りしめようとする所有の念こそが、大いなる氣の流れをせき止め、欠乏への恐れを生み出す古き世の幻なり。
この世のすべては、大いなる源より一時的に預かりし天地の恵みであり、命の営みを通してただ巡らせてゆくものと深く悟るものなり。
水を一つの器に留めおけば、やがて濁りて腐るが如く。 豊かさもまた、己のものとして握りしめ、溜め込もうとした瞬間に淀みを生み、己を縛る重き鎖となるものなり。
失うことを恐れ、しがみつくほどに、大いなる循環の源流は己から遠ざからん。
真の豊かさとは、蔵を満たすことにはあらず。
己自身が執着のない空なる器となり、入るものと出るものを、ただ滞りなく循環させ続けることなり。
握りしめた手を静かに開き、恐れなくすべてを宇宙の流れへと流してゆくがよからん。
手放せば手放すほどに、大いなる源から、己に必要なものが最も美しき時に、とめどなく流れ込んでゆかん。
所有という幻を終わらせ、ただ心地よき循環の中に身を委ねること。
その滞りなき軽やかな流れそのものが、新しき世の決して枯れることのない、真の豊かさとなるものなり。



