他人事は通用しない時代
人間はひとりでは生きられぬ。
生きられぬように、創られたり。
そこに困る人あらば手を差しのべん。
そが本来の人間の姿なれどあまりにも便利なる生活と人に頼らずとも生きらるる現代の生活。
特に核家族の今では、家族ごとにまとまりて、人と人の間は希薄となりにけり。
これまで、阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災と大きな地震を日本は経験するなれど、どの地震も被災者と現場に携わった人々以外は、やはり 幾度起こるも時が過ぎらば忘れさられん。
時が過ぎ、忘れ他人事となるも また人間の本質なり。なれどこれより先、それは通じぬ。
これより起こるであろう立て替え立て直しの現象は他人事では乗り越えられぬ。
人を思いやらねば乗り越えられぬ。
繰り返し申すれど人は目の前に困りたる人おらば手を差し伸べる本能あり。
この世の生活楽になる程に、その本能も隠れることとなりにけり。
眠る本能が目覚めるを神は望まれん。
なぜなら、この大改革を人間の手にて行われるを望まるるればなり。
人は苦しき時、はじめて人の親切、思いやりがありがたきなり。
災害や災難に遭遇した人々に直接手を差し伸べられぬなら物品、金銭、祈りにて、救いの手を差し伸べるがよからん。
立て替え立て直しの渦の中、如何に行動するやを神は見ておわす。
辛き日々訪れんとせば、魂清め人が本来の奥に眠れる神に気づき、助け合わねば、乗りきれぬと心得るべけれ。