生命の誕生と淘汰、そして人間へ至る道
海が生まれたとはいえ、生命の誕生には生命の素となるアミノ酸が不可欠でした。しかし不思議なことに、その時の地球の海にアミノ酸は含まれていなかったのです。にもかかわらず、やがて生命は誕生します。
それは、宇宙から飛来した彗星や微惑星が、凍りついたアミノ酸を地球にもたらしたからだと言われています。これもまた、一つの奇跡でした。
進化の加速と生存競争
こうして生まれた最初の生命は、自分だけで増える単純なものでした。しかし、やがて「性」が生まれ、二つの親から設計図を受け継がなければ子孫を残せない仕組みとなります。それは無性で増えるよりずっと難しくなりましたが、代わりに、多様な子孫が生まれることで急な環境の変化にも対応できる強さを手に入れたのです。
そして、生き物に「目」が誕生すると、世界は一変します。
他者をはっきりと認識できるようになったことで、捕食者と被食者の関係が生まれ、激しい生存競争が始まりました。しかし皮肉なことに、この競争こそが生命の進化を爆発的に加速させ、多種多様な生き物が急速に増えていくきっかけとなったのです。
地上の楽園と最初の淘汰
長い間、生命は海の中に留まっていました。しかし、海の中の藻類が光合成によって酸素を大量に生み出し、その酸素が大気中でオゾン層を形成すると、有害な宇宙線が遮られ、ついに生命が地上へ進出できる環境が整いました。
地上は植物に覆われ、空気中の酸素濃度も非常に高かったため、中には50センチにもなるゴキブリのような巨大な昆虫もいたそうです。やがて魚類から両生類が生まれ、地上に上がると、ついに恐竜が誕生します。当時の地球は食べ物も豊富で、彼らにとってまさに「地上の楽園」だったことでしょう。
しかし、その楽園は突如として終わりを告げます。活発化した火山活動が大量の溶岩を噴出させ、海は酸性化し、この時、地上の生命のほとんどが絶滅するという大きな淘汰が起こったのです。
人間のための準備
その時を生き延びたわずかな恐竜は、その後、地球の支配者としてさらに大型化していきました。しかし、栄華を極めたその恐竜も、ある日突然、地上から姿を消してしまいます。巨大隕石の衝突、あるいは氷河期の到来など、様々な原因が言われていますが、その真偽は今となっては分かりません。
いずれにせよ、恐竜の絶滅の後も、地球には様々な天変地異が起こりました。そして、また気の遠くなるような時を経て、ようやく私たち人間のご先祖が誕生するのです。
ここで、ひとつの疑問が浮かびます。偉大なる御意志は、ただ生命をつくっては、より良いものを目指して次々に淘汰を繰り返されたのでしょうか。
それとも、そうではなかったのでしょうか。
私は、はじめから私たち人間をお作りになろうという、確固たる御意志があったのだと思います。宇宙は想念の世界です。神の魂の分け御霊(わけみたま)とも言える人間に肉体を持たせ、神様にもできない何かを成させるため、人間が生きるに最も相応しい環境を、長い長い時間をかけて整えられたのです。
気の遠くなるような年月も、星の衝突も、火山の噴火も、そして人間を創るために犠牲となった他の生命たちの存在も、すべてはそのための大きな計画の一部でした。
そうして大元の神様は、最後に野山を火山の火で焼き払い、大洪水で洗い清めることで、人間をこの地球に降ろすための、すべての準備を終えられたのです。



