移ろう世と変わらぬ営み
立て替え立て直しの世は、変転を繰り返す。
これより先を生き抜くには、「変わるもの」と「変わらぬもの」を見極むる心を持たねばならぬ。
制度や組織の形、肩書や世間の常識、流行や金銭の巡り。
これらはすべて、時とともに姿を変えゆく外の道具に過ぎず。
移ろいやすきものに命の根を預けるがゆえに、人は世の揺らぎに怯え、心をすり減らすなり。
知れよ。外の仕組みがいかに激しく移り変わろうとも、決して変わらぬものあり。
朝になれば陽が昇り、季節が巡りて大地が作物を育むこと。
いただく一口の糧を尊び、交わる人に誠を尽くし、日々の持ち場で静かに手足を動かすこと。
この素朴なる営みは、天地が始まってより何一つ変わることはなし。
この変わらぬ営みの根底にこそ、人が魂の曇りを払い、己を清め、美しく生きるための術がすべて宿ると知れ。
特別な術や修行はいらぬ。
日々の持ち場を丁寧に調え、命の恵みに感謝を捧げ、誠をもって人と向き合うこと。
この足元の素朴なる所作の積み重ねこそが、日々の欲や恐れを洗い流し、魂を磨きゆく真の道なり。
変わるものを恐れるなかれ。
変わらぬものを見失うなかれ。
移ろう外の形にはしなやかに身を合わせつつ、決して変わらぬ足元の営みにおいて己が魂を清めゆけ。
日々の暮らしに誠を尽くし、美しく生きる者こそが、いかなる時代の嵐の中にあっても揺らぐことなく、凛として大地を踏みしめゆくと知れ。


