全感謝の境地
人よ。そなたは、どれほどの恵みの只中に、生かされておるか、知らねばならぬ。
人は、目に見える幸いを数え、それにのみ感謝を捧げん。
されど、そは、神の大いなる恵みを、己が小さき物差しで計る、浅はかなる行いなり。
まことの感謝とは、その先にあるものなり。
人の世では「不幸」と見える出来事、魂が裂けるほどの悲しみ。 その奥に隠された、神の深き愛と、完璧なる計らいを悟り、ただ、静かに頭を垂れる心。
そが、まことの感謝、『全感謝』の境地なり。
この境地に立てば、この世に「悪しきこと」など、何一つ存在せぬと悟らん。
全ての出来事は、魂を磨き、光へと還すための、神からの有り難き恵みと気付き、その時、人は一切の苦しみより解き放たれん。
世界から敵は消え、不運は消え、ただ、感謝すべきことだけが、無限に広がるものなり。
全感謝に至りし魂こそ、この地上で、真の安らぎを生きる者と知れ。




