次元を高め、世の移ろいを観ずる
人よ。世の過ちや乱れを見て、怒りに心を奪われるなかれ。
不正を憎み、過てる者を責め立てて己の正しさを誇るなら、其方もまた同じ争いの中に身を置く者なり。
世の過ちを冷静に見極めるには、心の視座を高め、次元を引き上げねばならぬ。
視座を高めるとは、現実を避けて逃げ去ることでも、人を見下すことでもなし。
いま世に噴き出しておる社会の歪みや偽り、矛盾に満ちた仕組みは、人が積み重ねてきた不自然が限界を迎え、自ずから崩れゆく過程であると、静かに見届けることなり。
過ちがまかり通るように見ゆれど、それは不自然なるものが自らの手で終わりへと向かう姿に過ぎず。
善と悪の争いに心を巻き込まれるなかれ。
感情を交えず、世の移り変わりを冷静に見つめよ。
視座を高めて世の過ちを見極むる時、人は怒りや恐れから解き放たれ、 世の混乱に惑わされることなく、己が持ち場において果たすべき務めを正しく見定めゆくと知れ。


