今を正しく生きる
過去の業、因縁は確かに存在するものなり。
なれどそは、固定された変えられぬ呪縛にあらず。
抱えし業が不都合や困難という結果となりて目の前に返りしとき、それをいかに引き受けるか。
業の清算が起きる現場とは、他ならぬ今この瞬間の在り方にしか存在せぬものなり。
返り来たりし現実を前にして、不平不満を鳴らし、言い訳を重ね、他者を裁くならば、その瞬間に新たな業を抱えるばかりなり。
逃げるなかれ。他者を恨み嘆くことなかれ。
現れし事象を己の撒きし種、魂を研ぎ澄ますための必要な膿だしと潔く引き受けよ。
不満を漏らさず、今目の前にある務めに誠を注ぎ切るとき、長き因果の鎖はその場において焼き切られ、業は瞬時に消滅し去るものなり。
過去を悔やむな。見えぬ未来に怯えるな。
今この一瞬の受け止め方を澄ませ、目の前の一挙手一投足に私欲なき誠を込めよ。
因果を断ち、己を完全に解き放つには、今を正しく生きるのみなり。



