月の誕生と、生命を育む海の創造
生まれたばかりの地球はマグマの海であり、まるで地獄のような世界でした。
その後、気の遠くなるような長い時間をかけて地表は少しずつ冷えて固まり、薄い空気に覆われるようになります。しかし、無数の小さな星が絶えず降り注ぐ、荒々しい時代が続いていました。
月の誕生という奇跡
そして、また一つ、大きな奇跡が起きたのです。
ある時、火星ほどの大きさを持つ巨大な星が、地球をかすめるようにして衝突しました。その凄まじい衝撃で飛び散った地球の欠片は、引力によって一つにまとまり、やがて地球の周りをまわる月となったのです。
この月が生まれるまで、地球の自転は非常に不安定で、一日がわずか4時間ほどしかありませんでした。しかし、月の強大な引力が地球を引っ張り、その回転を穏やかにしたことで、少しずつ今のような24時間という周期に整えられていきました。
守りの盾と海の創造
この巨大衝突は、地球の内部にも大きな変化をもたらしました。衝突した星が持っていた重い鉄が地球の中心に流れ込み、それが液体金属の核となったのです。この核が電気を生み出し、地球全体を覆う強力な磁気の盾をつくりました。この盾のおかげで、生命にとって有害な太陽風は地表にほとんど届かなくなったのです。
こうして地球が守られた後、次の奇跡が起こります。
太陽系のはるか彼方からやってきた、氷を大量に含んだ微惑星たちが、次々と地球に降り注ぎました。衝突の熱で氷は水蒸気となり、厚い雲となって地球を覆います。そして、その雲からおびただしい量の雨が、まさに気の遠くなるような歳月をかけて降り続けたのです。こうして、広大な海が誕生しました。
しかし、初めの海は岩石の成分が溶け出した強い酸性であり、まだ生命が住めるような場所ではありませんでした。それからさらに長い年月を経て、海は今の姿へと変わっていくのです。
偶然か、神の意志か
これら地球の歴史は、今では詳しく調べることができるでしょう。しかし、地球に月ができ、磁気の盾が生まれ、そして海ができるまでの一連の出来事を考えても、これが単なる偶然の奇跡が重なっただけだとは、到底思えないのです。
この世は、大元の神様の祈りの言葉でつくられたと言われています。
例えば「海」は、神の『うみ』という創造の言葉から生み出されたのです。
あの偉大なる御意志は、やがて来るべき生命が誕生するに相応しい環境を、ひたすらにお祈りになられたのではないでしょうか。
その言霊は、人が発するような単なる『うみ』という音ではありません。それは、宇宙全体に響き渡るような、創造の波動そのものだったのだと、私は想像しています。



