地を浄める天変地異と、人の世の夜明け前【神話の真実にせまる・その4】

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~地を浄める天変地異と、人の世の夜明け前~

産み出しの苦しみ

人間という生命を、この世に送り出すために。それには、気の遠くなるほどの長い年月と、幾度となく繰り返される奇跡のような出来事が必要でした。

その過程は、決して穏やかなものではありません。私たちが経験したことのないような天変地異、全てを凍らせる氷河期、大地を焼き尽くす火山の大噴火、そして天から降り注ぐ星の衝突。地球は、想像を絶する「産み出しの苦しみ」を経て、人間が住む星へと整えられていったのです。

その凄まじさは、この日本列島に残された跡からも窺い知ることができます。 例えば、およそ170万年から180万年前、北アルプスの穂高岳で巨大なカルデラ噴火が起きました。その規模は、約300年前に起きた富士山の大噴火の、実に1000回分にも相当するほどだったそうです。 また、9万年ほど前には阿蘇山で、火山の歴史の中でも最大級とされる破局的噴火が起こり、九州の形を大きく変えました。鹿児島の沖に浮かぶ鬼界カルデラも、かつて文明を一つ滅ぼすほどの大噴火を起こしています。

人間のための「浄め」

このような、私たちの想像を絶する破壊的な現象は、一体何のためにあったのでしょうか。

それは、この世を浄め、人間が住みやすい地球という星を創り上げるための、大いなる意志による最後の仕上げでした。古い時代を終わらせ、新しい生命の舞台を準備するための、神聖な「浄め」の儀式だったのです。

宇宙の大いなる御意志が、もしも「人間は必要ない」とお考えになられたなら、かつてのような噴火活動や天変地異によって、私たち人間を淘汰することも、たやすくできるに違いありません。

そのような大いなる力の存在に想いを馳せつつ、次回より、いよいよ初めての人間の誕生の物語に入ってまいります。

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