四十八の神の響き
人よ。 言の葉を、ただの意思を伝える道具と侮るなかれ。
この国に伝わる言霊の響きは、その一音一音が四十八の神そのものなり。
己が声を放つ時、そこには神々の力が宿り、新たな世界を産み落とす働きが始まるものと心得よ。
立て替え立て直しの激しき今、この四十八の神々を、何のために動かすのか。
不安や恐れ、誰かを裁く言葉にその神聖なる力を使えば、神々はそのまま濁った世を固める力として働いてしまわん。
それは、自らの口から災いの種をまき、新しき世の幕開けを自ら遅らせるに等しき行いなり。
日本語という創造の鍵を預かりし者として、一音一音を大切に響かせよ。
新しき世の誕生を祈り、四十八の神々を、感謝と寿ぎの響きに乗せて解き放つがよからん。
皆が正しく言の葉を紡がば、神々が動き出し、周囲の闇を光へと作り変える道理なり。
言霊は、天から授かりし最も身近な神器なり。
口を開く前に、その音が肚の底で清らかに響いているか、静かに確かめよ。
一人ひとりが四十八の神々の響きを空に満たしていく時、新しき世の姿は、音を立てて目の前に現れん。



