燃やして、軽くなる年

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燃やして、軽くなる年

世界は今、大いなる脱皮の時を迎えし。

人が真になすべきは、世の行く末を憂うにあらず。

己が内なる立て直しなり。

心せよ。 巡り来たるこの年は、火の気満ち満ちたり。

火とは、ただ熱きものにあらず。 すべての穢れを焼き払い、無に還す最強の浄化の力なり。

故に、この年は千載一遇の好機なり。

己の力のみでは捨てきれなんだ重荷も、この時の勢いを借らば、容易く灰にできよう。

天が用意せし、大いなる焼却炉が開かれたと思え。

長き旅路で背負い込んだ、心の荷物を降ろす時が来たれり。

要らぬものを、抱えすぎてはおらぬや。

「こうせねばならぬ」という頑なさ。 過ぎ去りし日への悔やみ。 まだ見ぬ未来への取り越し苦労。 そして、「自分はこの程度のもの」という小さな枠。

それらはすべて、重きゴミなり。 古き時代の遺物なり。 新しき世を歩むには要らぬ。

なれば、火にくべるがよからん。

燃やすとは、憎んで消すにあらず。 「今までありがとう」と礼を尽くし、執着の煙を天へ還すことなり。

握りしめていた手を離し、熱き火に任せて、すべてを許すことなり。

この年の火は、己の心を縛る縄を焼き、重き荷を灰にする、温かき救いの火なり。

立て直しとは、何かを付け足すことにあらず。 引いて、捨てて、本来の潔き己に戻ることなり。

燃やし尽くし、灰となせ。 何もなくなりし、その広々とした更地を見よ。

遮るものなきその場所にこそ、天の光は降り注ぐ。

軽くなりし魂で、一歩を踏み出せ。 その清らかなる足跡から、真の道は作られるものなり。

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