光は闇と戦わぬ
人よ。そなたが悪と呼び、憎むものは、確かにこの世に在りなん。 理不尽は満ち、人の心は時に闇に覆われん。
そは、人の心の穢れが映し出す影なり。 また、そは、そなたの魂を真の光へと磨き上げるための、砥石でもありなん。
安寧の中にあっては、魂の真価は問われぬ。 悪の闇が深き時こそ、そなたが内に持つ光が、まことのものか、偽りのものかが試されんとす。
悪を憎み、悪を以て悪を制さんとすれば、そなたもまた、同じ闇に染まるばかりなり。 悪を裁くは人の務めにあらず。
そなたがなすべきは、ただ一つ。 いかなる闇の只中にあっても、己が魂を清浄に保ち、不動の光として、ただ、そこに在ること。 そなたが愛であり、許しであり、感謝である時、悪はそなたを侵すこと能わず。
光は闇と戦わぬ。ただ、在るだけで、闇を照らすものなれば。



