世界の加護を得るためにはチューニングが必要
「神の加護」と聞くと、私たちは、何か特別なご褒美のように考えたり、苦しい時にだけ必死に「お願い」するものだと思いがちです。 しかし神示は、その考え方を根底から覆します。
「世界の加護」とは、ラジオの周波数のように常にそこに在り、誰でも自らを「チューニング」すれば受け取れる、宇宙の法則そのものなのだ、と。 では、そのご加護の周波数とは何なのか。
そして、私たちの心が出している、受信を邪魔するノイズ(雑音)とは何なのか。今回は、「世界の加護」を受け取るための仕組みを、読み解いていきましょう。
この世界、万物は神仕組みの中にあり、大いなる宇宙の意志、すなわち神の愛と加護の元に生かさるるものなり。 なれど、立て替え立て直し進み、膿だし厳しき今、人は如何にしてその聖なる守りを得、この変革期を乗り越えゆくか。
神示が示す「世界の加護」を得るための条件とは
世界の加護を得るための方法を神様は教えてくださっています。
第一の条件:受け取る「器」を浄めること
まず最も重要なのは、加護を受け取る器である、私たち自身の魂の状態です。
加護を得るには、受け取る器たる己自身を清めねばならぬ。魂の浄化こそ必要ならん。 我欲、怒り、恨み、他者を認めぬ心、許さぬ心は、神の光を遮る曇りとならん。
神の加護が、太陽の光のように常に降り注いでいるとします。しかし、私たちの心に「我欲」や「怒り」「許せない心」といった分厚い雲がかかっていたら、その光は地上(私たちの魂)に届きません。
世界の加護を得るための第一歩は、これまでも繰り返し学んできたように、日々の暮らしの中で自らの心を省み、魂の曇りを拭い去る「浄化」の実践に他ならないのです。
第二の条件:「繋がり」に感謝を捧げること
次に、私たちは決して一人で生きているのではない、という真実を思い出すことです。
神へ、先祖へ、自然へと意識的に繋がり、感謝の念を送ることにて、加護を受け取るための道は開かれん。 生かさるる事への深き感謝こそ、天の恵みを引き寄せる鍵なり。
私たちは、大元なる神、私たちをこの世に送り出してくれたご先祖様、そして、空気や水、太陽といった大いなる自然によって、生かされています。
この縦横に張り巡らされた、目には見えない「繋がり」のネットワークこそが、私たちを守るセーフティネットそのものです。
これらの大いなる存在に意識を向け、「ありがとうございます」と心からの感謝を送ること。その感謝の念が、繋がりをさらに強固にし、加護を受け取るための道を大きく開いてくれるのです。
第三の条件:善き「波動」を世界に放つこと
最後に、自分自身が世界に対して、どのようなエネルギーを発しているか、という点です。
神の加護は、大元なる神・宇宙より絶えず注がるる。 そは巡りの法則に乗りて流れ、己が発する想い、行い、波動に応じて還り来るものなり。
宇宙には「巡りの法則」、すなわち、自らが発したものが還ってくるという法則があります。善き想い、善き行いは、巡り巡って善き加護となって自らに還ってきます。 特に、今の時代に求められる善き行いとは、「助け合い」の心です。
互いに手を取り合い、助け合うところに神の愛は顕現し、集いし者らを共に守らん。
他者の幸せを願い、助け合う。その愛の波動が、個人のみならず、その共同体全体を守る、強力な加護の結界を生み出すのです。
本当の「ご加護」とは
神示は、ご加護とは、単に災いを避けることではない、と教えています。
そは、試練の中にあっても道を見失わぬ智慧、苦難を乗り越え価値を産み出す力、正道へと歩むための導きなり。
これらの条件を整えることで、私たちは、どんな試練の中にあっても、必ず道を見つけ出し、それを乗り越えて成長していける、という絶対的な安心感の中に生きることができるのです。
人よ、今こそ、自らを浄め、万物との繋がりに感謝し、善き波動を放つことで、「世界の加護」を得る道を、力強く歩んでください。