食とは宇宙とのムスビ
人よ。食を単なる肉体の糧とし、あるいは己の欲望を満たす消費と見なすなかれ。
食とは、天地の運行が物質となりて現れし生命を内に迎え、大いなる宇宙と己の命を結び合わす根源のムスビなり。
土の恵み、日の光、水の巡りを宿せし糧を口にするは、外なる大宇宙の秩序に、内なる心身の波長を合わする調律なり。
命の循環より切り離されし作為の食に溺るるならば、人は自然の理より外れ、心身の均衡を失いて自ら濁りを生むこととならん。
ただ食する者は、他者の命を己が欲望のために使い潰し、命の循環を行き止まりとなす者なり。
ムスビとして食する者は、自らを天地の循環の中継点と定め、預かりし命を世を生かす働きへと反転させゆく者なり。
大地より受け取りし有形の命を、ただ消費して終えるなかれ。
自らの内においてそれを無形の気へと変え、日々の持ち場で尽くす魂の誠へと昇華させよ。
これこそが、人が食を通じて果たすべき真の産霊なり。
日々の食を通じ、大いなる宇宙の循環に自らを繋ぎ直せ。
簡素なる糧に宿る天地の恵みを受け止め、心身を澄ませて生きる者にこそ、現世と調和し、新しき世を立つる揺るぎなき力が宿ると知れ。



