一夫一婦制の始まりと、ひな祭りの起源【神話の真実に迫る・その15】

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神話の真実に迫るその1~

一夫一婦制の始まりと、ひな祭りの起源

稲作の定着と社会の変化

三代アマカミの弟であるウケモチの働きによって稲作は徐々に広がり、人々の生活は少しずつ向上してきました。しかしそれにより、これまでの食糧を持ち寄る社会は通用しなくなり、一人ひとりの自立が求められるようになったのです。

当然のことながら、一生懸命に努力して働く人と、怠ける人とでは、生活に大きな差が生じるようになりました。

また、それまでの社会には明確な結婚の制度がなく、群婚のような形態であったため、父親が誰か分からないという状況は当たり前のようにありました。しかし生活がある程度安定してくると、そのようなあり方に疑問を抱く人も増えてきたのです。人々は、新しい時代に合った変革を求めていました。

初めての結婚制度と「トツギの儀」

そこで四代アマカミであるウビチニの時代から、男と女が互いに助け合って生きていくために、一夫一婦の制度が定められました。

神話には、現在の福井県武生市あたりで、木の実を持った二人の御子が誕生したという伝承があります。その実を土に埋めたところ、三月三日に見事な桃の花が咲いたという美しいお話です。実際に、縄文時代の遺跡からも桃の種が発見されていますので、当時の人々も桃の実を食し、その美しい花を楽しんでいたのでしょう。

そして四代アマカミのウビチニは、スビチニと日野山(ヒナルタケ)において、歴史上初めての結婚式である『トツギの儀』を執り行いました。

初めてのお酒と、ひな祭りのルーツ

この儀式の際、偶然から生まれた素晴らしいものが使われました。たまたま雀が竹の切り株に米粒を落とし、そこに雨水が溜まって自然に発酵していたのです。それを舐めてみると大変美味であり、これが日本で初めてのお酒となりました。このお酒が、トツギの儀の祝宴で振る舞われたのです。

また当時の儀式では、赤土や、木を燃やした後の炭の黒、石を粉にした白などを用い、お化粧も施されていたようです。その頃にはすでに繊維を染める技術がありましたし、蚕から作った絹の衣服も存在していたかもしれません。

この三月三日に行われたトツギの儀は、やがて民の間にも広く普及していきました。現在ではひな祭りとして女の子のお祝いの日になっていますが、実はウビチニとスビチニの結婚の儀こそが、その本来の始まりだったのです。

もちろん当時は旧暦であったはずですが、古代の人々は一体どのようにして日付を定めていたのでしょうか。物語はその暦の神秘へと続いていきます。

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