日常を神事とする
人よ。真理は遠きになし。
難しき理屈の中にもなし。
神は常に、今、目の前の景色の中に在す。
遠き未来を憂う心を捨てよ。
過ぎ去りし過去を悔やむ心を捨てよ。
心ここにあらずして生きる時、人は神を見失い、迷子となる。
道を歩むならば、ただ一歩一歩の土の感触を味わえ。
茶を飲むならば、ただその香りと温もりに心を浸せ。
人の話を聞くならば、己が考えを止め、ただその声に全霊を注げ。
心と体を一つにし、目の前の事に没入せよ。
雑念が消え、時間が消え、我が消え去ったその静寂の中にこそ、神は現れん。
掃除をする手、料理を作る手、微笑む顔。
その何気なき一瞬一瞬に、神の光を宿すこと。
そが、行であり、祈りであり、まことの生きる道なり。
特別なことなど何一つなし。
ただ、今を丁寧に、愛おしみ生きよ。
その連続の中にのみ、永遠の安らぎへの扉は開かるるものなり。



