悪との戦い

富士山

悪との戦い

悪を罰するは人間なるれど、悪をつくり出すもまた人間なり。
悪とはなんぞや。
悪とは己の欲に勝てぬときに起こるなり。
なれど己を磨くための欲なれば、悪にあらず。
欲の無き者この世に存在せぬ、欲有りてこそ向上心ももてるものなり。
全ての人間は己が一番可愛く、我欲持たぬものなし。
我欲はすぎらば、悪となり、己を傷つけるばかりか、他者さえも傷つけん。
修行、努力にて、我欲を弱むるも人間に与えられたるお役割なり。
物質・金銭も悪にあらず。
食べるもできぬ生活なるれば、人の心は荒みやすし。
金銭貯めこみ過ぎるもまた魂穢す元なり。
あり過ぎらば困りたる人々のために金銭物質つかうがよからん。
ケチはならず。
あの世には金銭も物質も、持って行けぬと心得よ。
良き仕事をなし金銭を得た時の満足感、欲する物質手に入れる為、頑張りぬいた時の満足感は、魂を清めることにもなりにけり。
なれど過ぎたる我欲は悪となるを肝に銘ずべけれ。
悪は誰にも潜み、時に顔をだす。
悪は無くならず、その己の悪と戦うも修業と心得よ。

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