恐れが宿る場所を失う時
人よ。そなたが心に抱くその恐れは、まことに在るものか。
そは、そなたが己が魂の光を見失う時、その心の闇が生み出す、虚ろなる影に他ならぬ。
人は、神との繋がりを忘れ、己を無力と思う時、自ら生み出ししその影に怯え、囚われん。
未来を憂い、過去に執着し、「今、ここ」にある神の光から目をそむける。 そが、恐れのまことの姿なり。
立て替え立て直しの時、世は乱れ、その虚ろなる影は、あたかも実体を持ちしごとく、人の心を惑わさんとす。 この影に飲み込まれるか、己が内の光に立ち還るか。そなたの魂の真価は、今、問われん。
人よ。恐れと戦うな。 影を払わんとすれば、影はますます濃くなるばかりなり。
なすべきは、ただ一つ。 己が魂を浄め、神の光で満たすこと。
そなたが、愛であり、感謝であり、不動の光そのものとなりて在る時、恐れという影は、その宿る場所を失い、おのずと消え失せるものなり。


