神に委ねること
また、『全てを神に委ねる』この言葉も誤解をしないように気をつける必要があります。
神の導きに身を任せ、自然体で過ごすと言うことですが、これを成立させるためには、神の導きを正しく受け止められる状態を作る努力が必要です。
前述の通り、神の意に乗り行動することは、全ての人が持つ能力です。
自分自身の魂を良い状態に保つ努力をしていれば、自分自身が国のために、地域のために、友のために、家族のために、もちろん自分自身のために何をすれば良いのか、何をやるべきなのか自ら悟ることができます。
これが神に委ね、任せている状態ですので、私は長年魂を磨くことの重要さを皆様にお伝えしてきました。
一体自分は何をすれば良いのか?分からないからとりあえず神様から導かれるまで待っておこう。と言う状態ではいつまでたっても自分自身の役割を知ることはできないでしょう。
運命学的にその人の能力や社会的役割を割り出すことは可能です。これまで鑑定書にはそのようなことを記してきましたが、「習い事の先生に向いていると書いてあるからそうしてみよう。」では、意味がありません。
このような決断では、きっと後に「先生に向いているって言われてなってみたけど、子供は言うこときかないし、親はクレーム付けてくるし、うまく生徒も集まらないし、もう嫌だ。向いてるなんて嘘だ、あんな占い当たらない。」となってしまう人がほとんどでしょう。
ですから、私は何をすれば良いか分からない。と言う質問については、
『何も難しいことは考える必要はありません。
まず、人に親切にしてください。優しくしてください。明るい笑顔で接するだけでも構いません。
そして、まずは今ある環境の中で感謝を持って暮らしてください。』
こうお答えすることにしています。
人の役割とは優しくあること
神様は人に難しいことを求めていらっしゃるわけではありません。
人に優しくすること。これだけできれば、それだけでも十分に人としてのお役割を果たすことができていると言えます。
そうして、小さな徳をたくさん積み上げることで、神様の導きを正しく受け止め、神に委ねられるようになります。そうすることで、いずれ真のお役割を悟ることができるのです。
物事には全て順序があります。
自分の役割は一体何だろうかと、自分探しをすることは悪いことではありませんが、今の自分にできる範囲での徳積みをしなければ、神意に乗った真のお役割に辿り付くことはできません。
身の丈に合った行動でたくさんの経験を積んでこそ、次のステップに進むことができるのです。
全てはご縁ですから、良縁と言えるお役割、仕事は、自分自身の状態を整えてこそ得られると言うことです。
人に尽くす意識を忘れず誠実に生きていれば必ず神の意に沿った生き方が自然にできます。
そこに、自分の生活はどうなるのだろうか・・。無事に生きていけるのだろうか・・。と言うような心配は無用です。
追い詰められたような感覚になった時は、必ず自分のこれまでの生き方を振り返り、過ちが無かったかどうか内省をしてみることです。
自分の過ちに気付き、より良い自分であろうとすれば何らかのお導きが必ずあります。救いの手が見つからない内は、まだ神様から合格点が頂けていない、委ねることができていないのだと心得てください。