人に優しく・許す
他者は自分自身の分身です。
ここまできちんと読んでくださっていれば、もう書く必要も無いかもしれませんが、人を大切にすることは自分を大切にすることでもあります。
自分がこの世に生まれてきた役割が分からない。何をすれば良いのか?と質問を頂く事もありますが、それならまずは人を大切にしてください。と私は申し上げています。
ですが、人を大切にしてください。と言うとこれもまた何をすれば良いか分からないと思う方も多いようです。
繰り返しになりますが、何も難しく考える必要は無く、『人に優しく』をモットーにする。これだけの事なのです。
小さな親切や、ちょっとした気遣いで接したり、もっと言えば優しい笑顔で人に接するだけでも構いません。このような小徳が大徳にも繋がるわけで、小徳を積み上げることこそ自分の真の役割を知る方法となります。
神様は人に対して難しいことを求めている訳ではありません。万人が万事において『人に優しく』を実践できていれば今のような世の中にはなっていません。
もう一つ、『人に優しく』を実践する上で大切な意識があります。それは『許す』と言うことです。
今のこの地球上には『許せない』という感情が蔓延しています。
国同士の『許せない』感情が戦争を引き起こしていますし、会社でも学校でも町内でも、家族の中でも『許せず』争いばかりです。
昔あんな事をされた。あんな事を言われた。と過去の事を忘れられず人を許すことも拒否し、人はますます心身を頑なにしています。
人は生きていれば必ず罪を犯します。
それを自分自身反省することはもちろん大切なことですが、それ以上に周囲から許されなければ生きていけません。
それならば、まず自分が他人の罪を許すことができる器量を養わなければなりません。
物事全てに順序があります。ごく身近な人々との争いが無くせないのに、戦争反対だといくら声高に叫んでみたところで戦争は無くなりません。
小さな負の感情が共鳴し増幅し、世界を飲み込んだ結果起こるのが戦争であるからです。
人の歴史は戦いの歴史であると言われます。
確かに教科書に載っている歴史は戦い、争いばかり目に付きます。
しかし実際にはもっと過去に人が知っている人の歴史よりも長い期間に渡って人同士の争いなど全く無い時代がありました。
ですから本当は人の歴史は戦いの歴史ではありません。
私たちが知っている歴史は人が神から離れ、負の感情にとらわれてしまってからの歴史です。
言い換えるとこれは『立て替え立て直し』の歴史と言えるでしょう。
先にも記しましたが、天皇誕生以来、宇宙の大本の神様は気の遠くなるような長い時間をかけて地球を立て直す計画を実行されてきたように思えてなりません。
そして、その結果が出る今この現代に生かされている私たちは、実は全ての人が特別な魂なのです。
皆が目覚め力を合わせれば、必ず人類も地球も宇宙も救われます。
そのためには私たちは『許し』『人に優しく』生きなければなりません。
そんな事を言われても、私はどうしても許せないことがある。譲れない。と言う方もいらっしゃると思います。
それならば、そのどうしても許せないこと以外をまず全て許してください。
そして器を広げ、少しでも多く『許し』『人に優しく』してください。
小徳を積み上げて器が広がるほどにどうしても許せなかった事も許容できるように成長することができます。
許すほどに心身の凝りが解きほぐされ『自然体』へと近づくことができるでしょう。
『自然体』であろうとする人が増えるほどに、日々起きている恐ろしい犯罪も、戦争も無くなって、平和な世の中が実現していきます。世界を救うのは私たち一人一人の優しさであることをどうか知ってください。