農
神代よりもたらされし米作りは現代にも受け継がるる日本国の根幹にあるものなり。
日本の国の文化は農業にて開かれたり。
このままなれば農業もできぬ国となりて、やがて滅びゆかん。
今、世界に目を向けよ。相次ぐ大災害、伝染病の蔓延、戦争にての混乱の世なり。
他国に食料も物資も頼る現状がいつまでも続く筈がなし。
いずれ食料不足となりぬるは避けがたし。
飽食になれたる人々は、少しの食料の不足にても我慢ならず混乱起こし魂穢さん。
文明の発達、発展は大いに結構なれど、食無くば命は繋げず。
立て替え立て直しはすでに始まりて、環境は悪化するばかりなり。
その時必要なるは“農”なりと、食料失いて気付きても時既に遅し。
日本の文化は米ありてこそ、農ありてこそ真に繁栄せん。
日の本の民は日の本の食をありがたく頂き、命を繋ぐべけれ。
2010.11.7
精神文明
物質至上の文明は終わりの時なり。
これより先は、人が思う経済成長は抑えねばならぬ。
経済がさらに大きく成長すれば、地球も人も、もう耐えられぬ。
金銭に困ること無く、物質に恵まれし状態を幸せと思う時代は終わりを迎えん。
なれば、今すぐ真の幸せは精神成長の中にあることを悟り、過剰に金品を追い求めるを自らやめるがよからん。
物質文明は発達しすぎれば、人は元ある能力を失い衰退す。
なれば、今人は新しきものに目を向けず、真に役立つ文明のみ残す整理が必要ならん。
さにて今こそ自らの精神成長にこそ目を向けるべし。
自らの欠けと向き合いて、人として成長を図れよ。
日常の繰り返しにその術はありなん。
精神成長を図るには、自然に触れるもよし、音楽に触れるもよし、絵画に触れるもよし、舞踊にも武道にも魂を磨く術あり。
さにて人との交流の中に幸福を求めるべけれ。
高度に精神が成長すれば、真に必要な文明はこれより先も発展せん。
金銭も物質も大切なものなり。必要なものなり。
なれど、何事も過ぎたれば及ばざるが如し。
人にとって最後に残る宝は、美しく磨かれた魂のみと悟れよ。
2010.11.10