日々の暮らしも当たり前ではない
人よ、日々の暮らし、そは当たり前にあらず。
朝に目覚め、息をすること。
食を摂り、人と語らうこと。
これら全て、大いなるものの計らいによる尊き恵みにして、人は生かされしものなり。
されど人は、その恩恵を忘れ、無いものばかりを追い求め、心を満たされぬままに時を過ごす。
既に与えられしものの価値を見失い、感謝の念を疎かにしておる。
その心の在り方が、魂に穢れを生む一因なり。
今、世は立て替え立て直しの時を迎えし。
この時とは、これまで当たり前であったものが、当たり前ではなくなる時なり。
真の価値が何であるかを、全ての魂が悟る時にほかならぬ。
失いて初めてその大切さに気づくのではあまりに遅きなり。
神は、人が自ら気づき、心を改める事を望まん。
日々のささやかな恵みに対し、深く頭を垂れ、感謝の念を捧げよ。
一杯の水、一粒の米、交わす言葉のありがたさ。その一つひとつに感謝を捧げる行いが、魂を浄め、強くせんとす。
感謝の心こそ、この大いなる変化の時を乗り越え、次の世へと進む力とならん。
いたずらに未来を恐れるのではなく、今この瞬間を感謝のうちに生きよ。
そが、来るべき世への何よりの備えとなることを知るがよからん。